480: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/10(水) 22:56:32.72 ID:xQt0KHc3O
ぶすっ、という音がして、地面に伏せられていた隊員のこめかみが膨れあがる。一瞬、時間が間延びして、そのあいだに隊員のこめかみを見た永井は、幼い頃、父親に連れられたキャンプで焚き火を囲い、いっしょにマシュマロを熱していたときの光景を思い出していた。その刹那が過ぎると、膨らんだマシュマロのような隊員のこめかみが、今度は熟し過ぎたトマトのように破裂し、あたりに中身をぶちまけた。隊員の頭部のすぐ側にあった永井のスニーカーに、こぼれた血と脳漿がかかる。
美紀「先輩! はやくこっちに!」
永井はズタボロにされた車をまたぎ越え、美紀が開けた助手席のドアからミニクーパーに乗り込んだ。車に乗り込むまで、音のない銃撃が永井の後をついてきていて、ひとりでに地面が割れていく様子は、どこか心霊現象めいて見えた。
永井「役立たずが。なんでまた殺し損てるんだよ!」
胡桃「ぶっそうなこと言うなよ!」
美紀「はやく変わってください!」
ミニクーパーのフロントガラスに穴が開き、周囲に亀裂が走った。銃弾はバックミラーに命中し、付け根の部分からぽっきり折れギアの上に落ちた。次の瞬間、車内の三人は外から姿が見えないように限界まで身体を伏せた。
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