525: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:26:45.52 ID:jS9uIrpkO
自動車が校門の手前にさしかかった。そのとき、校門を通って外から学校にやって来たものたちの中に、見覚えのある姿をしたものがいるのを美紀は見つけた。“かのじょ”は美紀の乗っている車には興味を示さず、よろよろとした足取りでまっすぐ校舎に向かって歩いていく。
美紀「あ……」
永井「あ?」
すれ違いざま、窓越しに見える“かのじょ”の姿が、永井の顔に重なって一瞬見えなくなった。自動車は前進をつづけ、“かのじょ”もまた前へと進んだ。
美紀「いまの……」
胡桃「どうした?」
振り向き、リアウインドウ越しに“かのじょ”の後ろ姿を眺める。その姿がゆっくりと小さくなっていく。
美紀「……いえ、大丈夫です」
美紀「わたしたち、学校が大好きなんだなって……」
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