567: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/09/23(金) 23:03:16.93 ID:m50+y+cIO
琴吹「あっちは助けなんかいらないかもしれないぜ?」
海斗「そのときは引くさ」
海斗は壁の中にいたとき、その言葉と同じようなことを言った。いままた、壁の中にいたときと同じような答えを返された琴吹は、そのときと同じことを思ったが口には出さなかった。いまいる場所に壁なんてものはないし、このような状況にも関わらず目的が変わらない海斗に同じことを言ってもしかたないと思ったからだった。
琴吹「じゃあ、まだこのあたりを捜索するのか?」
海斗「ああ」
琴吹「永井圭を見つけるまえに死ぬ気かよ?」
海斗「死なないように気をつけてる。おまえこそ、死なないようにしろよ」
海斗の言葉を聞いて、琴吹はなにをしゃべればいいかわからなくなった。まさか、この後に及んでこいつはおれが亜人だということを気がついてないのだろうか、という疑念が琴吹の頭を過ぎったが、それは海斗の次の言葉で誤解だとわかった。
海斗「亜人でも死ぬときは痛いんだろ?」
琴吹「海斗、おまえ、おれを永井と重ねんのか?」
海斗「そこまでバカじゃない」
琴吹「そうか?」
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