過去ログ - 二宮飛鳥「ボクに与えられたヒカリ」
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25:名無しNIPPER[sage saga]
2016/03/30(水) 20:47:05.37 ID:kkka0TGb0
さて、レストラン店内。
ボクたちはそれぞれ、食べたいものを食べていた。
智香はパスタ、ボクはハンバーグ。
そしてそのあとに二人一緒にパフェを頼んだ。
甘いものは別腹、というやつである。

「おまたせしましたー」

2つのパフェがテーブルに置かれる。

「わぁ、飛鳥ちゃんはティラミスパフェ!なんかイメージに合ってるねっ☆」

「智香だってシンプルなパフェだけど色々のっている。パッション、というのかな、そんな感じがする」

「えへへ♪あむっ……美味しい♪」

「…うん、甘すぎず美味しい」

しばらくパフェを堪能してから、ボクは話を切り出す。

「さて、ここでもうユニット名について決めてしまおうか」

「うん、こういうところでのお話って落ち着いてできるよね♪」

「ふふ、智香はボクとよく気が会うらしい。…で、どうしようか?」

「ノープランなんだ…。ベタなところで名前をうまいこと合わせたり、とかかな?」

「アスカとトモカ…。…駄目だ、ボクには良い組み合わせというものが見つからない」

ボクは腕を組んで唸る。
なかなか難しいものだ、ユニット名にはよく英語を使ったりするが、ボクの中学英語ではうまくできなそうだ。

「なら名前を組み合わせるのは駄目かぁー…。ならアレはどうかな?それぞれのイメージを合わせるの!」

「イメージ、か。智香はやはり、チアのイメージだ」

「飛鳥ちゃんは、やっぱりクール?ビター?うーん…どっちもかな?」

「ビターか…。…いいことを思いついた。智香、キミのイメージの「元気」を味として「甘い」と例えてみよう」

「うんうん」

「そしてボクが「苦い」甘くて苦い…。」

「甘くて苦い…?」

ボクはあえて言葉に出さず、レストランのメニューの中の、1つのデザートを指差した。

「アフォ…ガード…?」

「そう、アフォガード。エスプレッソの「苦味」にアイスの「甘味」…ボクたちにぴったりだと思わないかい?」

「確かに…!飛鳥ちゃん、すごいっ!レストランにきて正解だったね!」

「フフ、良いヒントが近くにあったね」

突然、智香が何かに気づいたようにハっとした。

「そ、そういえば飛鳥ちゃん…エスプレッソ飲めないんじゃなかった!?」

「アフォガードの場合はアイスで中和されるからいいんだ!」

そこで注文していたアフォガードが1つ、テーブルに乗っけられる。

「智香、どうぞ。ボクからの追加のデザートさ」

ボクはお返しだと言わんばかりに指を指す。

「私、流石にもう1つは入らないよ〜…。…そうだ、飛鳥ちゃん!アフォガード、一緒に食べよっ!」

「ボ、ボクもかい?構わないけれども…」

「ユニット名は「アフォガード」で異議なしっ!私達2人のユニット名なんだから、2人で味わおうよ!」

「なるほど、それは良い考えだ。納得したよ」

そしてボクたちはアフォガードの味を楽しんだ。
甘くて、でも苦くて。でもそれが、とてもマッチしていて。
それと同じように、こうして智香と一緒にいる時はとても心地が良い。
我ながらナイスアイデアだったな、と誇らしげになるボクだった。






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