過去ログ - 二宮飛鳥「ボクに与えられたヒカリ」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2016/03/17(木) 02:53:39.42 ID:vFtZHxc40
次の日。
学校の様子は、いつもと変わらない。
ボクもいつもと変わらず、周りの嫌がらせに耐える。
決してこちらも手を出す、なんてことはしない。
そうしたら最後、喧嘩に発展し、しまいには先生に連帯責任という形で終わらせられるからだ。
この世界は理不尽だ。
何せ、被害者が損をする時代なのだから。
嫌がらせや暴力に対して手を出したりしていないのに、加害者が先生に対してうまいこと自分の罪を逃れ、
あるいは軽くし、結果、被害者が損をする。
そして、反省したと見せかけて加害者は、同じことを繰り返す。
……何故、世界はこんなに理不尽なのだろう。
加害者はそれ相応の罰を受けるべきなのに。
そんな世の不条理にイライラしながら、周りの嫌がらせに耐えるのだ。
耐える、耐える、耐える、耐える。………耐える。
耐える度、心の中に何かドス黒いものが流し込まれてくる感覚があった。
が、そんなことを気にしている暇はない、耐えるんだ、ボク。耐えろ。耐えろ…。
そうして学校という地獄を耐え抜いたボクは、放課後になると真っ先に帰路に着く。
身も心もボロボロになって、重い足取りで帰り道を歩いていたら、ふと公園にいた男性が目に入った。
スーツ姿のその男性は、電話で何か謝っている様子だった。
…そういえばあの男性、最近公園でよく見かけるな。何故公園で・・・?
…細かい事は考えないようにしよう。脳がストレスと疲れでパンクしてしまう。
ボクは疲れきった自分の体に鞭を打ち、小走りで家へと帰った。
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