過去ログ - エリカ「私とみほが」 みほ「入替ちゃった……」
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8: ◆T2nJHNlthk[saga]
2016/03/17(木) 18:39:32.67 ID:LxXVqWGpo
――逸見エリカ視点 


――バタッ

エリカ「…………ものすごく疲れたわ」
 
 途中で様々なトラブル――自宅の位置がわからないと言って、周囲の面々に驚かれたりした等――があったものの、無事にみほの マンションにたどり着いたエリカは部屋に入るなしベッドに倒れこみ瞳を閉じていた。

エリカ「なんで私がこんな目に遭わなくちゃいけないのよ……」
 
 そんな愚痴を誰にでも無く呟いていると、エリカが不意に鼻をくんくんと鳴らし始めた。

エリカ「……この匂い……あの子の……」

 ベッドや枕からほのかに漂っているそれは何処か懐かしい。みほの香りだった。
 彼女の性格と同じで甘く、優しい香り。

 かつては寮で同室だという事もあり毎日のように嗅いでおり、エリカにはすっかり慣れ親しんだものだった。
 だけど、みほが黒森峰を去った事で徐々に薄れていき、まるでその部屋に彼女が居たという証すら薄れていくのではなんて事を考えたりもした。
 それでエリカは一時期は随分部屋に戻る度に切ない想いをしていたものだった。

エリカ「ふふっ……やっぱり不思議と……落ち着くわね」

 
――その日、エリカは今後の様々な不安を忘れぐっすりと眠る事が出来たのだった。





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