過去ログ - 上条「学園都市はこっからが正念場だ」
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名無しNIPPER
2016/03/21(月) 10:09:44.29 ID:SmDT5UqN0
十月四日
―― 学園都市、第七学区の裏路地
アックア「来たか」
メイスを持つアックアの前に、上条、天草式十字凄教の面々が集う。
上条「悪いな。五和」
五和「い、いえっ!! 貴方を殺させるわけにはいきませんから」
アックア「数が増えているな。……右手を差し出す覚悟をして来いと言ったはずであるが」
上条「今はまだ必要なんだよ。この戦いを治めるためにな」
アックア「なるほど。考えている事は同じでも、使い方が違う、というわけであるな。貴様には貴様の考えがあると。だが、それでも貴様の右手が戦争を生んでいる事には違いない。斬って処分する。結果は変わらないのである」
―― 学園都市、学舎の園
男子禁制のこの場に、フィアンマは佇んでいた。
フィアンマ「さて、と」
常盤台生「ちょっとそこの殿方!! どうして殿方がこんな所にいるんですの!?」
御坂「……まさか」
白井「お姉様。確認を取っている時間は無さそうですわよ」
食蜂「あらぁ。あれが言っていた神の右席とやらかしらぁ」
御坂「私も姿は見た事無かったけどね。多分あれもそうだわ」
フィアンマ「……ああ、そこに超電磁砲がいたのか。なるほど。じゃあヴェントには他のやつを頼むとするか」
ゾア、とフィアンマの右肩の右手が蠢いた。不気味に上に持ち上がり。
フィアンマ「心理掌握に超電磁砲。加えて転移能力者もまとめて、俺が地に落とす」
御坂「…………やってやろうじゃないの!!」
白井「お姉様。相手の手の内も分からない内に特攻するのはおやめくださいませ」
食蜂「でもこんなの。私が操ってしまえば終わりじゃ――フィアンマ「そうだな。それだけが厄介だった」
フィアンマの『右手』が、振り下ろされる。
その瞬間、崩壊が起こった。
辺りに集まっていた常盤台生が全員意識を失いかろうじて、転移で躱した御坂、白井もその状況を見て息をのまずにはいられなかった。
―― 学園都市、第二三学区、航空ターミナル
ヴェント「良い所ね。ここ」
一方通行「オマエがあの日、打ち止めを狙ってた奴の内のもう一人かァ」
ヴェント「打ち止めだぁ? あー、あの上条当麻が守ってた奴ね。知らないわ。”そんな奴”」
一方通行「守るなンてェのは性に合わねェから抜け出してきたがァ……正解だったなァ。こンなムカつく野郎はブチコロさねェと気がすまねェ!!」
ゾン!!! と、一方通行の背中から黒い翼が生える。
全てを無に帰す黒翼と、ヴェントが対峙する―――――え、大丈夫?
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