過去ログ - カズマ「これからずっとずっと一緒だからな」めぐみん「はい!」
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13: ◆xW69XHZIXl2A[saga]
2016/03/19(土) 03:08:06.23 ID:GoRYfftb0
 俺に抱き着いて泣いてくる、同世代くらいの女の子。
 こういう経験が全然ない俺はどうしていいかわからなくて……。
 わからないが、胸を貸すくらいはできる。
 それくらいはできる。

「カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!」
 俺の胸の中にいる女の子が泣き叫びながら俺の名前を連呼する。
 俺はできる限り、誰にもした事がないくらい優しい声で。

「ああ、カズマだよ」

「すいませんでした!すいませんでした!すいませんでした!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
「……」
「リッチーになってしまってごめんなさい!爆裂魔法が未来永劫うてるからとリッチーになってごめんなさい!」
 ……こいつ長生きした分、爆裂魔法が沢山うてるからリッチーになったのか……。

「なんで!なんで!なんで!先に……私を置いて死んじゃったんですか!このバカ!」
 めぐみんの頭を俺は優しく撫でて。
「……そうか。悪かったな」

「あなたはバカです!なんでそこで優しくするんですか!本当に大バカです!その優しさに甘えた私のバカ!!」
「……」

「本当に怖かった。怖かった。どんどんカズマやダクネス、ゆんゆんが老いていく……。あれ?私は?なんで老いていかないの?」
「……」

「そこで気付いたんです!私はとんだ大バカ者と!」
「……」

「怖くなった。怖くなった。怖かった。バカの私は逃げ出した」
「……」

「そして、どうなったと思います?もうお墓ですよ。数十年後に勇気を出して戻ってきたら……みんなが……みんなが!!!」
「……」

「あぁ……。私はなんてバカなんでしょう。カズマにあんなにバカ呼ばわりされて、なんでわからなかったのでしょう
もうこんな私なんて私なんて私なんて死んでしまえば−−−−」


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