過去ログ - 【安価】京太郎「必ず救ってみせる」
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232: ◆3tY9LUZmV5E6[saga]
2016/04/15(金) 03:53:34.79 ID:40qKObK0O
時刻は深夜の二時を回っている。

俺はと言うと、監視カメラに映らないよう、ダクトに身を隠していた。廊下だけならこれで移動できる。

寮の管理権は寮母から警備会社に渡っているだろう。革靴の低い足音が静まりきった廊下で静かに響いた。

窓から離れた場所に位置する街灯は蛍光灯の残光と共に、消灯した廊下を仄かに照らす。

革靴の足音がやんだ。

しかし、俺は一つ異変を感じ取る。

安全靴では無く革靴であるという事。

そもそも警備会社は寮の中までを警備していない可能性もある。俺は勝手に革靴を警備員としているが、そんな保証はない、むしろ警備員では無い可能性の方が大きい。

俺の前では無意味ではあるものの、寮の入り口や周りは確かにそれなりの厳重な警備が敷かれていた。

入り口と周りにあれだけの警備を敷いているんだ、学生にストレスを与えてまで警備員を巡回させる必要があるか?管理人室で監視カメラを見る、それだけで十分だろう。

カツカツッ

そして、通気口の鉄網越しに足音の主は懐中電灯を持っていない事を確認する。これで警備員では無い事が確定した。

嫌な予感が心臓を圧迫する。

どうするべきか――


1.ダクトの中に身を隠してやり過ごす
2.顔を見る
3.明華の部屋に急ぐ

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