過去ログ - 【モバマス】杏「役はこれだけ」【麻雀】
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3: ◆K1k1KYRick[sage]
2016/03/19(土) 06:30:35.26 ID:tdnTEQtEo
「あれ?」

ある日レストランで遅めの夕食を摂っていたプロデューサーは

レジで財布を忘れてしまった事に気がついた。

鞄をひっくり返して探していると、隣にいた女性が財布を出して立て替えた。

「あ、ありがとうございます」

「いえいえ、お困りのようでしたので」

見るとセミロングの赤茶色のヘアをしていて、中々の美人だ。

プロデューサーはこのまま別れるのも惜しいと

今度お礼をさせてくださいと、LINEを交換してしばしば会った。

もちろん一回お礼をした程度で別れるつもりはない。

出来れば付き合って突き合うような仲になりたいというゲスな思惑があった。

「あの……お願いがあるんですが、聞いていただけますか?」

彼女は少し躊躇うように切り出した。

「この前に出来た雀荘で麻雀を打ってみたいんですが
 一人では怖くて……よろしければ一緒に入っていただけたらと」

「なんだ、そんな事ですか。お安い御用ですよ!」

プロデューサーは二つ返事でOKした。

雀荘に貴方を入れた後、俺も貴方に入れさせてもらうよ

という考えがあったのは言うまでもない。

その雀荘は客足も多いらしく、来た時には若い男と

陰気な三十路女の卓が丁度空いているだけだった。

「よろしくお願いいたします」

プロデューサーはその卓に入り、瞬く間に三連トップを獲得した。

彼女の手前、実力を発揮出来て鼻高々だ。

「プロデューサーさん、お強いんですね」

「はっはっは、たまたまです。たまたま!」

「どうでしょう。このままでは私も家に帰れない。
 もっとレートを上げさせてもらって一勝負しませんか?」

対面の男が提案してきた。彼はトータルでマイナス七十八沈んでいる。

プロデューサーは二人の手の内を見るとてんで素人なので、二つ返事で承知した。

浮いた金で彼女にプレゼントすれば株も上がるというものだ。


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