10: ◆JxFTtO5TBE
2016/03/19(土) 17:15:23.09 ID:C+6JqW0y0
しかし私は料理というものは今まで全くやったことがなかった。
アンチョビ「なに?作り方が分からないって?」
アンチョビ「それなら丁度いい!アンツィオ流のピザの作り方を教えてやる」
アンチョビ「これさえマスターすればもう他のピザなんて食べられなくなるぞ!」
釜で作るピザはまず釜を温めるところに時間がかかるらしい。
中の様子を見ながら薪を投入し、一段落したら生地を伸ばしはじめ、ピザが焼き上がる頃には一時間以上が経過していた。
初めてのピザ作りに体力を使った私のお腹はすっかりいい具合に空いていた。
カッターで6等分に切ると、私もよく見たことがある本格的でおいしそうなペパロニピザとなった。
アンチョビ「さていただこう!」
アンチョビ「お前ペパロニは好きか?好きならたくさん乗ってるやつを取っていいぞ」
アンチョビ「ピリっと辛いのが美味いよな!」
アンチョビ「いや気にするな。これはお前のためのピザだ」
すっかり空腹の私はここに来た目的も忘れてピザに食らいついた。
初めての特製ピザは今までに食べたことがない感覚だった。
一切れ目はあっという間に胃袋に収まってしまい、私は二切れ目、三切れ目と次々とピザを口に運んだ。
そして最後にはアンチョビの分まで全てたいらげてしまった。
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