14: ◆JxFTtO5TBE
2016/03/19(土) 17:37:40.58 ID:C+6JqW0y0
認められ、副隊長に任命されたことは本当なら素直に喜ぶべきことなんだろうが、私には自信がなかった。
期待されるだけされておいて、結局は失望させてしまう未来しか考えられなかった。
私は今まで何かを壊したことはあっても、何かを成し遂げたことなんて一度もない。
そういう人間なんだ。
だから本当の自分を知られるのが怖くて、それで逃げ出した。
私に戦車道なんて高等なことはできないんだ。
そう結論付けて眠りにつこうとしても、どうしても脳裏に彼女の自信に満ちた顔が浮かんできた。
彼女は私のことを「ペパロニ」と呼び、語りかけてくるのだ。
「戦車道なら道は開ける」と。
夜遅くまで寝付けなかった私は、翌朝大寝坊してしまい学校には遅刻してしまった。
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