3: ◆JxFTtO5TBE
2016/03/19(土) 16:18:28.60 ID:C+6JqW0y0
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私が唯一全幅の信頼を寄せているのは、小さなオートバイだけだった。
ベスパという名前の小さなスクーターだ。
私のようながさつな人間には不釣合いな優雅なデザインのバイクだと思うやつもいるだろう。
私はオードリー・ヘップバーンじゃないからな。
だがベスパは私の大のお気に入りで、こいつの手入れだけは常に欠かさなかった。
たった一つの宝物と言ってもいいし、いつも宝石みたいにピカピカにした。
しかしある日私はとうとうこいつを「汚して」しまうことになる。
いつかの体育で喧嘩したやつが外の屋台で果物を売っていた。
その時点ではまだ私の心は平穏そのものだった。
やつが悪いんだ。
私は無視したかったのに、やつは真っ直ぐこっちを睨みつけてきた。
それはもう喧嘩を売られたってことだ。
すぐに口喧嘩が始まった。
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