過去ログ - ペパロニ「アンチョビねぇさん」
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5: ◆JxFTtO5TBE
2016/03/19(土) 16:34:39.46 ID:C+6JqW0y0

「こら待て!」

やつが追ってくるのを察し、ベスパに乗ってそのまま走り出した。

スロットルを全開にし、学校から飛び出し、そのまま逃げるように走り続けた。

校門を出たあたりからもう誰も追う者はなかった。

それでも私は止まることができず、とうとう今まで一度も来たことがなかった学園艦の船尾にまで到達した。

フェンスに道を阻まれた私はベスパを止めるしかなくなった。

ブレーキをかけた拍子に手に握っていたりんごがころっと滑って地面に転がった。

私はベスパに乗ったままうなだれて頭を抱えた。

このときほど自分のことを軽蔑した日はなかっただろう。

私は薄汚い泥棒だ。

そのために自分の体よりも大切にしていたベスパも利用してしまった。

これで私も「立派」な犯罪者になったのかな……。



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