8: ◆JxFTtO5TBE
2016/03/19(土) 16:58:11.89 ID:C+6JqW0y0
この後の展開は二つに一つしかない。
立ち上がった相手がこちらに向かってくるか、それとも怖気づいて逃げ出すかだ。
しかしさっきのパンチで私には分かった。
こいつの体幹は全くなっていない、へなちょこだ。
きっと喧嘩もろくにしたことがない。
だから結果はもう見えている……はずだった。
アンチョビ「つー……いったぁ……」
痛みに耐える様子で相手が立ち上がる。
鼻を真っ赤に腫らし、目に涙を溜めていた。
そしてあろうことか、そのままの顔でマントをひるがえし、再び私の前に立ちはだかったのだ。
アンチョビ「そのパンチ、気に入ったぞ!」
アンチョビ「その有り余るエネルギーを戦車にぶつけてみないか?」
アンチョビ「お前のそのガッツがあれば、きっとどんな壁でも乗り越えられる」
アンチョビ「どうだ?」
「はぁ」と思わず間抜けな声を出してしまった。
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