過去ログ - モバP「アイドルサバイバルin仮想現実」
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9: ◆E.Qec4bXLs[saga]
2016/03/19(土) 21:10:07.81 ID:sA/EEehz0

奈緒「あたしらごと踏み潰す気かよ!」


泉の能力を作用させたのはバリケードだけではない

バリケードに至るまでの道路に対しても、その路面の摩擦係数を極端に下げていた

巨大な質量が地を滑る。支えきれない自重を移動力に昇華しながら


加蓮「奈緒っ、どうする!?止められる!?」

奈緒「いや、無理だ......」

紗南「なんで!愛梨さんとのコンボでいけてたんじゃん!」

奈緒「そりゃ壊されにくいけど、ただ積んであるだけなんだから崩れはするんだよっ!」


すぐにでも離れるべきなのは分かる。だが、智絵里はもう電車にたどり着いたのか?


愛梨「まだ、止められますっ!」


手を離した三人に対して、愛梨はまだ抵抗の意思を失わない

さっき弾き返されたバリケードに近づいていく。だが、彼女は気づいていない


奈緒「待てって愛梨!今そのバリケードは...!」


バリケードはもう、彼女たちのものではない。高峯のあの能力により牙を向いた


紗南「愛梨さん!それトラップ!!!」

バリケードの表面がクワガタの顎のように歪曲しながら伸びきる

愛梨「えっ!きゃあああ!!」

向かってくる少女を歓待するように表面に生えたトゲが花開く

紗南「愛梨さんっ!」

奈緒「愛梨っ!」

加蓮「逃げるよっ!」

瓦礫の牙が愛梨の豊満な胸をかすめる

奈緒が愛梨に掴みかかり、紗南が牙を殴り払い、加蓮が後ろから強引に引っ張らなければ捕獲されていた

「きゃんっ!」

四人が尻餅をつき、その姿を巨大な影が覆う

ぴにゃこら太の、巨大では済まされない図体の影がすでに彼女らを射程に捉えた

見上げた先、ぴにゃ特有の虚ろな眼孔の隣には先程までバリケードの向こうにいたこずえたちが滞空している


もう無理に突破する必要はないと判断したのだろう

彼女たちは、ここで、踏み潰されるから

加蓮「そんなの、認められるわけ無いでしょ!」

その言葉とともに四人が立ち上がる

振り返った視線の果て、電車に取り縋ろうと走る智絵里に向かって高速で飛行するこずえたちが見えた

思っていたより智絵里の速度が遅かった。いや、違う

「泥のようにぬかるんだ」地面が智絵里の足を掴んで引っ張り続けていたのだ



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