過去ログ - 強い想いがあったなら
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4:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 20:00:04.11 ID:r/YI2ILr0
−−−

「いやぁ、なんか悪いことしたな。俺のせいで」

 目の前で黒い子猫がそう言う。
 なんだこの世界は、猫が普通に話しているぞ。
 何もない白い空間。地面もなければ、壁や天井もない。永遠に続く白い世界。

「俺は死神でよぉ。本当はあの女の子を死なせる予定だったんだよ」

 子猫が死神だなんて初めて知ったぞ。
 というか、夏美を死なせるなんてふざけるな。

「いやぁ、お前らが助けに来るってのは想像していたんだがな?思いの外やるというか、お前らが助けに来ても間に合わない距離とか時間を計算していたんだ。恋の力というものはすごいんだな」

 恋と聞いて僕の顔は熱くなる。
 べ、べべ別に恋とかそういうのじゃないしッ!

「そんなに顔を赤くして言われても説得力ねえよ。まぁ良いさ。まぁ悪いことしたからな、せめて次の人生は確実な幸せを保証して転生をさせてやるさ」

 そんな話を聞いていた時、ふと頭の中をよぎる考えがあった。
 僕は聞いてみることにした。
 そういえば、夏美が死ぬはずだったと聞いたけど、結局彼女が死ぬことは確実なのか?

「んぁ?いや、元々一人死なせるのが目的だし、お前が死んだだけでも十分だろう」

 ・・・・・・そっか。それなら、いいんだ。
 その時、すぐ目の前に大きな扉が現れる。


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