過去ログ - モバP「行きつけのあの店で」
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1: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:26:48.76 ID:yEEstrTR0
俺には行きつけの店がある。といっても、一人じゃまず行かないのだが。

そこは秘密の隠れ家みたいな、とてもいい気持ちで酒が飲める素敵なところだった。

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2: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:28:17.61 ID:yEEstrTR0
「「乾杯!」」




以下略



3: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:28:56.88 ID:yEEstrTR0
P「そうですね……時がたつのは早いです。恐ろしいくらいに」

楓「本当におそろしいですね。だってプロデューサーさんが、私のダジャレを平然とスルーするーようになってしまいましたから」

P「あ、さっきのダジャレに無反応だったこと、割と不満ですね?」
以下略



4: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:30:57.63 ID:yEEstrTR0
P「それは、プロデューサー冥利につきますね」

楓「みょうに冥利を、感じてますね」

P「さすがに強引でしょ、それは」
以下略



5: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:31:52.94 ID:yEEstrTR0
楓「この居酒屋も、ずいぶん通ってきましたね」

P「そうですね、楓さんがデビューする前から、お酒を飲むときはいつもここでしたから」

楓「事務所の最寄り駅」
以下略



6: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:33:56.96 ID:yEEstrTR0
「思えば、ここまで色々ありましたね」

楓「そうですね。いろんなことがありました」

P「モデルをやめさせて、レッスンをさせて」
以下略



7: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:35:01.15 ID:yEEstrTR0
P「そんな大げさな。それまでの楓さんの人生も良いものだったでしょう?」

楓「なぜ、そう思うんですか?」

P「なぜって……」
以下略



8: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:39:17.50 ID:yEEstrTR0
P「しかしいいですね、時には昔の話をするのも」

楓「加藤登紀子ですか」

P「そうですね、今思い返してみるとほんとにその通りだ」
以下略



9: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:40:06.26 ID:yEEstrTR0
楓「しかし、ここは日本酒がとてもおいしいですね」

P「このお店の一番の魅力と言っても過言ではないですよね」

楓「いいえ、過言だと思います」
以下略



10: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:40:43.14 ID:yEEstrTR0
P「……楓さん、酔ってます?」

楓「いーえ、ぜんぜんまだまだですよ?」

P「じゃあなんでこんな事をいきなり言うんですか?」
以下略



11: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:41:23.08 ID:yEEstrTR0
P「そんな、隠してることなんて

楓「あります」

P「わかるんですか?」
以下略



12: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:42:00.23 ID:yEEstrTR0
P「……バレてちゃしょうがないか。店長さん、あれをお願いします」

楓「あれ、ですか」

P「ええ……これです。今年度もお疲れさまでした、という意味を込めた、ささやかなプレゼントです」
以下略



13: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:42:31.19 ID:yEEstrTR0
楓「…………ありがとう、ございます」

P「受け取ってくれて良かったです」

楓「プロデューサーさん。まだ、言うべきことがありますよね?」
以下略



14: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:43:19.29 ID:yEEstrTR0
楓「そうですか……」

P「4月からは、新人アイドルのプロデュースをすることになりました」

楓「新人さん、ですか」
以下略



15: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:44:16.34 ID:yEEstrTR0
楓「部署だけで勤務地は変わらないんですよね?」

P「ええ、東京勤務のままです」

楓「でしたら、またお酒を飲みに行けますね」
以下略



16: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:46:05.69 ID:yEEstrTR0
楓「…………立派な、プロデューサーです、鑑ですね」

P「ありがとうございます」

楓「じゃあ、二人でお酒が飲めるのも、今日が最後ということですね」
以下略



17: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:46:32.39 ID:yEEstrTR0
楓「実は私、プロデューサーさんと飲みたいと思っていたお酒があるんです」

P「お、それはぜひ飲みたいですね」

楓「では……店長さん、お願いします」
以下略



18: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:50:31.75 ID:yEEstrTR0
P「それは、『越後』だからですよね」

楓「……何かを越える、その日に飲もうと思っていたんです。嬉しいものでも、悲しいものでも」

P「……すみません、別れの桜にしてしまうなんて」
以下略



19: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:51:09.05 ID:yEEstrTR0
――― 一時間後

P「う……けっこう飲んでしまったかもしれません。楓さんは大丈夫ですか?」

楓「だいぶぶん、大丈夫です」
以下略



20: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:51:36.97 ID:yEEstrTR0
――― 一時間後

P「う……けっこう飲んでしまったかもしれません。楓さんは大丈夫ですか?」

楓「だいぶぶん、大丈夫です」
以下略



21: ◆ji5zpvWQ2s
2016/03/21(月) 00:52:42.43 ID:yEEstrTR0
P「じゃあ、無事に帰ってくださいね」

楓「プロデューサーさんはどう帰るんですか?」

P「僕は、寄るところがあるので」
以下略



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