過去ログ - 松尾千鶴「私はここにいる」
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3: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/03/21(月) 13:23:08.21 ID:gHydqPPF0
「はっ!はあ、はあ…。」


私はそんな悪夢で目を覚ました。


「また嫌な夢みちゃったなあ。」


今は夜の12時をまわろうとしているところだ。

明日も仕事があるのに。

だから早く寝ないといけないのに。

私はベッドから立ち上がり、寮の部屋に備え付けられた流しに向かう。

グラスを取り出し、水道水をそそぎ、それを口に運ぶ。

中身を飲み干そうとすると、携帯がなっていることに気づいた。


「こんな時間にどうしたんだろう。」


携帯を見ると『佐藤心』と表示されていた。

私は少し迷ったが、結局電話に出ることにした。


「はい松尾です。こんな夜遅くになにがあったんですか心さん?」

『……。それマジで言ってんの?』

「はい?」


マジもなにもないと思うのだけれど、こんな日付の変わる時間に。


『まあ、いいや。今から部屋行くからちょっとまっててねぇ、千鶴ちゃん☆』

「えっ?今からですか?って切れてるし。」


相変わらず自由すぎる人…。


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