24: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:45:45.27 ID:YEu02TvIO
「……ふぅ」
電話を切ってから、少し、心に空白を感じる。
25: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:47:01.91 ID:YEu02TvIO
伝えたいことは伝えた。
ベッドに倒れながら考える。
26: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:47:52.62 ID:YEu02TvIO
次の日からは、いつもの“ような”笑顔の美穂が戻ってきた。
レッスンをこなし、仕事をして、親友の相談に乗る。
27: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:48:38.43 ID:YEu02TvIO
「卯月ちゃん、遅いな……」
プロダクション近くのカフェで待ち合わせをしていたのだが、一向に卯月は姿を現さない。
いつもなら10分前には来るのに、もう5分前だ。まあ、仕事ではなくプライベートの約束なので、そこまで問題はないのだが。
28: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:49:22.17 ID:YEu02TvIO
「こんにちは、美穂ちゃん」
「か、楓さん……」
29: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:50:01.68 ID:YEu02TvIO
「……」
「……」
30: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:50:59.17 ID:YEu02TvIO
「あ、ごめんなさい、言葉が汚かったですね」
「……」
31: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:51:37.51 ID:YEu02TvIO
「美穂ちゃん、プロデューサーさんを目で追うようになって、笑顔が可愛くなって」
「卯月ちゃんもプロデューサーさんを目で追うようになって、なんだか美穂ちゃんの元気がなくなって」
32: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:52:30.45 ID:YEu02TvIO
「私の出演したテレビを見てくれたんですよね?」
「……はい」
33: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:53:21.20 ID:YEu02TvIO
言葉が突き刺さる。
自分の感情を形容する言葉が見つからない。
34: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:54:16.31 ID:YEu02TvIO
「実は、卯月ちゃんに相談されたんです。『美穂ちゃんを助けてあげてください』って。『きっと、私が聞いても、優しい美穂ちゃんは、私には迷惑かけないようにって、我慢してしまうはずです』って」
「卯月……ちゃん……」
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