9: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:31:28.65 ID:YEu02TvIO
この日、レッスンを見学していた男性は、芸能プロダクションのプロデューサーをしている人であった。このプロダクションは、規模は小さいながらも、有力なタレントを排出している。しかし、これまでの所属タレントの平均年齢は決して低くなかった。
そのプロダクションが、この度、アイドル部門を設立し、ファンの層を拡大する戦略を取ることになった。それに伴って、各地の養成所などを見て回っているらしい。
美穂はそのプロデューサーにスカウトをされた。
信じられない。という感想が第一に浮かび、頬をつねるというなんとも前時代的な確認方法を選んでしまったくらいだ。そんな美穂を、プロデューサーは優しい笑みをたたえながら見ていた。
トレーナーも、プロデューサーも、美穂がこの話を快諾するであろうと感じていた。もちろん、美穂にも躊躇う理由などはない。
しかし、ふと、親友の笑顔が浮かんだ。
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