過去ログ - 【ラブライブ!】ことり「恋宮殿に誘われ」海未「乙姫心で抱き締めて」
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1: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:30:05.06 ID:Iu0OxYCO0
 海に面したこの地域には、ずっと昔からこんな言い伝えがあるんよ。


『海底の宮殿では 人間が訪れるのを 乙姫姉妹が待っている』


 海の底には陸じゃ見られないくらい豪華な宮殿があって、訪れた人間は美しい乙姫たちから盛大にもてなされる……っていう言い伝えなん。
 慎ましい暮らしをしてた人間たちには魅力的な話に聞こえたんやろね。
 言い伝えを聞いた人はみーんな宮殿を目指して、次々と海に潜って行ったんよ。
 噂に縋り海の楽園を求めて、あるいは半信半疑のまま興味本位で。


 海深くまで潜った人たちは、一人も地上に戻らなかったにゃ。
 みんな海を怖がるようになって、言い伝えは乙姫の呪いだから宮殿目当てに潜ったら駄目、って言われるようになったの。
 だけど時間が経つうちに、言い伝えに色んな逸話が混じって、ただの御伽噺みたいになっちゃった。
 御伽噺じゃみんな怖がらないでしょ?
 戒めの効力が弱くなって、人間たちはまた海に潜って……誰も陸上には帰らなかった。


 そして今宵もまた一人、海底の宮殿に、地上からの来訪者が―――


「ウチらの乙姫心《オトヒメハート》で!」

「恋宮殿《ラブキュウデン》の虜にしちゃうよっ!」

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2: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:30:58.17 ID:Iu0OxYCO0
※事情により投稿を中途断念した物の新規スレ
 全文書き溜め済みなので問題ない限り完結させます


3: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:31:41.71 ID:Iu0OxYCO0
―――――
―――



以下略



4: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:32:23.43 ID:Iu0OxYCO0
 しばらくの間、周囲を見渡しながら呆然とするしかない。
 お屋敷の内装を眺めていると、私の呼吸以外物音一つ無かった静寂が、遠くから聞こえる物音で破られた。


ことり(……何か来る)
以下略



5: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:33:09.69 ID:Iu0OxYCO0
―――


凛「あー満足満足ー」

以下略



6: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:33:40.13 ID:Iu0OxYCO0
「人間が来ましたよ!」「宮殿に来ましたよ!」

「歓迎よ!」「宴の準備よ!」「大宴会よ!」

ことり「……………………あの…………なに……?」
以下略



7: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:34:13.59 ID:Iu0OxYCO0
海未「みんな、落ち着いてください」

凛「海未ちゃん遅いよー! ほら見て! やってきたの女の子だった!」

海未「おや。それはまた……」
以下略



8: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:34:45.05 ID:Iu0OxYCO0
海未「ここは海底にある龍宮城という宮殿で、私たちは龍宮城に住まう海の者です」

ことり「りゅうぐうじょう…………龍宮城? 御伽噺の? ホントに?」

海未「あなたは陸上から海に入り、海の者がここまで連れてきたのでしょう」
以下略



9: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:35:23.93 ID:Iu0OxYCO0
―――


「いいぞー!」「もっとやれー!」「次だれー!?」

以下略



10: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:35:52.94 ID:Iu0OxYCO0
「はぁいお嬢ちゃん」

ことり「ひゃいっ!?」

「食べてる? 飲んでる? 楽しんでる?」
以下略



11: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:36:28.78 ID:Iu0OxYCO0
海未「招かれて早々大宴会を開かれては、流石に唖然としてしまいますよね」

ことり「……なんか、とっても広い部屋だし、ビックリするくらいの人数で、みんな凄く盛り上がってるから……」

海未「これも一応あなたへの配慮なんです」
以下略



12: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:36:59.12 ID:Iu0OxYCO0
ことり「わぁ…………!」

海未「海底の世界は珍しいですか?」

ことり「本当に海の底にある宮殿なんだ……!」
以下略



13: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:37:37.03 ID:Iu0OxYCO0
この地に関しては相応の知識を持っているようですが?

 ――言い伝え程度には……。

おそらくはあなたの知る伝承の通り、ここは海の者たちの住処、龍宮城です。
以下略



14: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:38:06.63 ID:Iu0OxYCO0
 ――あれ、私、入水……自殺、したの……?

記憶が混乱しているようですね。
ここに来る人間は大抵、直前の記憶を失っています。
ですがご安心を。
以下略



15: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:38:42.80 ID:Iu0OxYCO0
ことり「…………私、龍宮城に来たい、陸から逃げたいって思って、海に入ったんだ」

ことり「だけど本当にそうだったのか、全然思い出せない……」

海未「記憶はじきに戻ります」
以下略



16: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:39:18.53 ID:Iu0OxYCO0
海未「こちらの部屋で休んでください」

ことり「こんな豪華な部屋……大きなベッド……」

海未「あなたは大切なお客様ですから、専用の離れを用意させていただきました」
以下略



17: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:39:54.27 ID:Iu0OxYCO0
海未「……よろしければ、あなたの名を教えていただいても?」

ことり「あっ、ごめんなさい。私、ことり、です」

海未「ふふっ……あなたはどこか他の人間と違いますね」
以下略



18: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:40:28.45 ID:Iu0OxYCO0
―――


ことり(……………………)

以下略



19: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:41:04.97 ID:Iu0OxYCO0
―――


希「あの子はどうしたん?」

以下略



20: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:41:33.52 ID:Iu0OxYCO0
―――


ことり「…………ん」

以下略



21: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/21(月) 21:42:12.27 ID:Iu0OxYCO0
ことり「うわぁ……!」


 昨日の夜、渡り廊下や縁側沿いに外の景色を紹介してもらった時も素敵だったけど。
 朝の光に照らされた龍宮城の眺めは、壮観の一言だった。
以下略



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