過去ログ - 【ラブライブ!】ことり「恋宮殿に誘われ」海未「乙姫心で抱き締めて」
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233: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/26(土) 21:53:35.70 ID:c+vPkEvQ0
―――


ことり「……」

海未「……」


 私の右腕だけが障子の隙間から室外に出ていて、夜風に吹かれ冷えてゆく。
 指先には海未ちゃんの手の温もりを感じて、触れている箇所だけが温かい。


海未「……ありがとうございました」

ことり「もういいの?」

海未「十分です。長時間腕を上げ続けるのも疲れるでしょう」


 海未ちゃんの指が離れて、温もりが消えた。
 繋がっていた体温を名残惜しく感じながら、私は腕を引いて、僅かに開いていた障子を閉じた。

 あれから夜に海未ちゃんが部屋に訪れる度、肌の触れ合いを通じて命を分け与えている。
 命が流れている感覚は未だにわからない。
 あの日以来、海未ちゃんの調子が少しずつ元気になってる気がするから、生気の伝達は上手くいってるんだと信じている。


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