過去ログ - 【ラブライブ!】ことり「恋宮殿に誘われ」海未「乙姫心で抱き締めて」
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299: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/26(土) 22:49:52.96 ID:c+vPkEvQ0
 海未ちゃんに導かれ、私は誰かの私室に連れられた。
 きっと海未ちゃんの部屋だ。

 室内の明かりを点けて、障子を閉め。
 二人きりの空間に落ち着いてから、ようやく海未ちゃんは私の手を離した。
以下略



300: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/26(土) 22:50:22.74 ID:c+vPkEvQ0
海未「…………ことりは……」


 私の方を見ないまま、海未ちゃんが口を開いた。

以下略



301: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/26(土) 22:51:12.72 ID:c+vPkEvQ0
海未「……ことりは、凛と希に誘惑されたのです」

ことり「誘惑?」

海未「ただ誘うだけではなく、より求心力を伴った形で人間を惹きつける……乙姫は人間に対し、そうした呪術めいた効力を発揮できます」
以下略



302: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/26(土) 22:51:55.02 ID:c+vPkEvQ0
海未「乙姫が一度誘惑すれば簡単に人間を籠絡できます」

海未「誘惑された時点で人間は乙姫の虜となり、双方が相手を求め合う理想的な関係を構築できるのが常でした」

海未「ですから凛と希はことりの応諾が無くとも問題無いと読み、事に及んでしまったのでしょう」
以下略



303: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/26(土) 22:52:36.44 ID:c+vPkEvQ0
ことり「元々は、私が命を分け与えたからだよね……」

海未「違います。私の責任です」

海未「私との行為が引き金を引いてしまった……ですから私は身を退くべきだと判断して、ことりから距離を置いたんです」
以下略



304: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/26(土) 22:53:28.15 ID:c+vPkEvQ0
ことり「でも、どうして? どうしてさっきはあんな所に……偶然なの?」

海未「…………あの日、から」

海未「ことりが凛に迫られ、体調を崩して、それ以降夜にことりに会いに行かなくなってからも……ずっと見守っていました」
以下略



305: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/26(土) 22:54:08.67 ID:c+vPkEvQ0
海未「今晩はいくら待っても、ことり当人が部屋に帰ってきませんでした」

海未「夜に誰かの部屋に招かれ、ことりが応じたというのなら……仕方ありません」

海未「ことりの意思で誰かに身を捧げるというのなら、受け入れるつもりでした」
以下略



306: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/26(土) 22:54:52.34 ID:c+vPkEvQ0
ことり(……海未……ちゃん……)

ことり(海未ちゃん……!)


以下略



307: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/26(土) 22:55:41.41 ID:c+vPkEvQ0
海未「待ってください! 北は……そこは駄目です! ことりっ!」


 この部屋が何の部屋なのかもうわかった。
 この部屋で、人間と海の住人が何をするのか。
以下略



308: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/26(土) 22:56:25.11 ID:c+vPkEvQ0
海未「った!」

ことり「ぅっ!」


以下略



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