過去ログ - 【ラブライブ!】ことり「恋宮殿に誘われ」海未「乙姫心で抱き締めて」
1- 20
377: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 20:32:34.85 ID:U4+BbBrW0
 物騒な言葉が聞こえて、反射的に身が震えた……その瞬間。
 中庭で話をしていた住人たちが、揃って私の部屋へと顔を向けた。
 障子の隙間を通して目と目が合う。


以下略



378: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 20:33:13.36 ID:U4+BbBrW0
 それから緩やかな追いかけっこが続いて……調理場に隠れた私はひとまず追手を振り払い、今に至る。


ことり(逃げられたけど、これからどうしよう?)

以下略



379: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 20:34:09.30 ID:U4+BbBrW0
ことり(…………! こっちも駄目!)


 調理場を離れて、宮殿内の廊下を恐る恐る進んでいく。
 遠くに人影が見えると歩調を緩めて、相手が私を追ってくるかどうか見極めるけど……。
以下略



380: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 20:35:11.59 ID:U4+BbBrW0
 龍宮城で最も広い部屋である大宴会場には、朝早くにも関わらず、ちらほらと食事を取っているヒトたちがいた。
 日頃騒がしくしている食事時だけど、今は不気味なくらいに静か。


ことり(ヒトはいるけど……みんなご飯食べて私に見向きしない)
以下略



381: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 20:36:06.49 ID:U4+BbBrW0
「あっ!」「逃げるわ!」「誰か止めて!」


 向かおうとしていた対面の出入り口を住人たちに固められてしまった。
 このまま前方に走っていっても捕まえられる。
以下略



382: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 20:36:44.17 ID:U4+BbBrW0
ことり(この笑い方……!)


 前に希ちゃんから誘惑された時を思い出した。
 妖しげな笑みと共に、意識の全てを欲望で上塗りされた異常な感覚が蘇る。
以下略



383: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 20:37:22.70 ID:U4+BbBrW0
希「……………………」

ことり「……………………」


以下略



384: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 20:38:23.59 ID:U4+BbBrW0
 住人たちの欲望を縛る海未ちゃんの勧告。
 それを打ち破るという希ちゃんの発言に、追手たちの目の色が変わった。


希「みんな興味あるやろ!? 海未ちゃんの言いつけは破れなくても、同じ乙姫のウチなら解決できるんよ!?」
以下略



385: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 20:39:20.96 ID:U4+BbBrW0
ことり(希ちゃん……)




以下略



386: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 20:40:18.00 ID:U4+BbBrW0
 希ちゃんの指示に従って、縁側から中庭に出た私は宮殿の周囲を巡る塀の方へと走った。
 絶対に誰にも見つからないよう警戒に警戒を重ねて、置き物代わりの珊瑚に隠れながら機織り部屋を目指す。


ことり(宮殿の中と違って外には誰もいない……これならいけそう!)
以下略



387: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 20:41:01.13 ID:U4+BbBrW0
海未「…………遂に手段を選ばずことりを搾取しに来ましたか」

ことり「もう駄目かと思ったけど、希ちゃんが助けてくれたの」

凛「希ちゃんがね、海未ちゃん連れて機織り部屋で待っててって言ったんだよ」
以下略



526Res/410.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice