過去ログ - 【ラブライブ!】ことり「恋宮殿に誘われ」海未「乙姫心で抱き締めて」
1- 20
421: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:08:08.64 ID:U4+BbBrW0
海未「このまま更に北に回って屋外に出ます」

ことり「正門は南だよね? 遠回りするの?」

海未「念のため、逃げ場が少ない宮殿内での移動は避けます。海に出て移動しましょう」

ことり「海に? 私息続くかな?」

海未「以前見せたように私が泡でことりを包みます。泡の中で移動して、堀の外をぐるりと巡って宮殿の入り口まで向かいます」


 海未ちゃんに続いて屋外に出て、外庭を走って塀まで向かった。
 南にある宮殿正面の豪華な門扉とは違って、裏口みたいな小さな扉が北側の塀には備えられていた。


海未「行きましょう。私から離れないようにしてください」

ことり「いつでもいいよ」


 以前、夜の海中散歩をした時のように、海未ちゃんが私たち二人を包み込む大きな泡を作り出した。
 泡に包まれた私たちは重力から解き放たれ、泡の中を浮かびながら海を泳ぐ。

 あの日交わした、また二人で散歩しようという約束が、こんな形で守られた……。


海未「本当なら、もっと落ち着いた時にこうしたかったです」

ことり「……うん」


 海中散歩は本当に素敵な時間だった。
 もしも希望が叶うなら、あの胸躍る感動を、時間を忘れて味わうことが出来たなら……。

 けれど、私たちの願いは、この先きっと叶う事はない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
526Res/410.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice