過去ログ - 【ラブライブ!】ことり「恋宮殿に誘われ」海未「乙姫心で抱き締めて」
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457: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:35:06.66 ID:U4+BbBrW0
 信じられない。
 有り得ない。
 理解がまるで及ばず混乱する。

 けれど、一文が示しているのは、他でもない……。
以下略



458: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:35:54.71 ID:U4+BbBrW0
海未「ことり……ことりっ……ぁぁぁぁぁっ…………ぁぁぁっ…………ことり…………っ!」

海未「何故あなたはこの地に招かれてしまったのですか……!」

海未「あなたと出会ってしまったから、好きになってしまったから、こんなに……どうして……!」
以下略



459: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:36:42.74 ID:U4+BbBrW0
 胸に着物を抱いたまま、地べたに座り込み、私は泣いた。
 声を上げ、涙を流し、恋した人の名を何度も何度も呼びながら。

 ことりがこの地にいた時、このようなことを言っていた。
 人間と乙姫、異なる世界に生きる者同士が交わろうとも、最後には悲しみしか残らないと。
以下略



460: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:38:17.29 ID:U4+BbBrW0
 私とことりの物語はここが終着点なのだろう。
 百年前ではなく、ことりへの思いを再確認したこの瞬間が。

 あなたと別れ、長い時間が過ぎ、最後に残ったのが悲しみでも、それでいい。
 共に生きた時間は確かに幸せだった。
以下略



461: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:43:40.56 ID:U4+BbBrW0
 
 
凛「本当にそれでいいの?」


以下略



462: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:44:20.93 ID:U4+BbBrW0
海未「………………………………り、ん…………の、ぞ、み…………」


 泣き叫ぶ私の前に、二人の乙姫がいた。

以下略



463: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:44:53.24 ID:U4+BbBrW0
希「普段しっかりしてる海未ちゃんがこんなになって泣いて悲しんでるのに、それでいいで済ませたら駄目だよ」

希「そんなんしたら、ウチも悲しくて泣いてまうよ」

海未「希……」
以下略



464: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:45:53.48 ID:U4+BbBrW0
凛「恋じゃないもん」

海未「……恋じゃない?」

希「ウチらは沢山の人間から生気を貰ってきた。けど、全てを許して交わったことは一度も無いよ」
以下略



465: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:46:46.19 ID:U4+BbBrW0
凛「……ね、海未ちゃん。凛たちがさっきから恋する宮殿って言っても、ピンときてないよね?」

海未「だって、ここは龍宮城ですから……恋する宮殿が何のことだか……」

希「それっていつから?」
以下略



466: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:47:24.40 ID:U4+BbBrW0
海未「……………………」

凛「聞いても思い出せないよね」

希「自分じゃ絶対に思い出せへんからね」
以下略



467: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:48:00.74 ID:U4+BbBrW0
海未「……作られた……乙姫……私が?」

凛「陸でさ、龍宮城についてずーっと昔から言い伝えられてる言葉、知ってる?」

海未「……当然です。それが何か」
以下略



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