過去ログ - 【シュタゲSS】フェイリス「……パパ?」
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52:次回クライマックス(予定) ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/25(金) 01:39:10.68 ID:ZOHJGUkI0



岡部「だって、だってそうじゃないか! じゃあ一体、どうしたらいいんだよ!?」

俺は涙が零れそうになるのをこらえながら、訴えた。
一体どうすれば、どうすればみんな幸せになるんだよ。
一体どうすれば、誰も悲しまないんだよ。
フェイリスは、パパさんの記憶を抱えて、笑っていけるんだよ。

まゆり「だからね、それを考えるためにね、まゆしぃは教えてほしいのです」

岡部「え、あ……」

まゆりの優しい声が、心に染み込んでくる。
まるで俺の意思なんてないように、だけれど、それは心地よくて――。

ダル「それにさ、オカリン、僕たちラボメンなんだろ。ラボメンは、困った時には助けあうんじゃなかったかお?」

まゆり「そうだよ、オカリン。しんどいよーって、言っていいんだよ?」

岡部「あ……、あ……」

何も、何一つ解決していないのに、涙が零れ落ちるのを俺は止められなかった。
そうだ、俺達は――ラボメンなんだ。
俺もラボメンの一人で合い、誰かを助け、そして困ったときは、助けてもらわねばならんのだ――。

岡部「……すまん……すまん……」

ダル「ふん、そういうときは、ありがとうって言うんだぜ」

岡部「はは……ソースはエロゲか?」

ダル「当たり前だろ常考!」

そこで俺は、ようやく笑った。
電話レンジを改良した時よりも、SERNにハッキングをしたときよりも、ダルが輝いて見えた。

岡部「……ありがとう」

ダル「うはっ、オカリンのデレとか誰得!」

まゆり「まゆしぃは嬉しいので、良かったのです♪」

ラボに、三つの笑い声が響いた。
あぁ、初めからこうすればよかったのか、と思った。



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