過去ログ - 杏「夜が告げる」
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14:名無しNIPPER[saga]
2016/03/22(火) 01:33:17.39 ID:w8NWr5C/0

「大丈夫、プロデューサーはともかく、杏の子供だからきっと可愛いしいい子だよ」

「そんな話じゃなくて」


ズレた言葉を返す自分はまるで他人のように思えて、少し離れた場所から自分の意識だけがこちらを俯瞰しているような気分になる。
こんなめんどくさい感じは杏らしくもなくて嫌気がさした。どうせならもう明日にでも世界の終わりが来てしまえばいいのかもしれない。


「でも、お前の子供なんだ、絶対ワガママだぞ」

「プロデューサーの子供だから頑固だろうしね」

「……俺に気を遣うな」

「それ」


「そういうのが、ものすごくめんどくさい」


まさかプロデューサーの為に種を残してあげたいなんて、そんな殊勝なお嫁さんだと思ってるんだろうか。
いくら彼が杏を置いていった世界での杏を想像したってこれから先の未来のことなんか知れるわけがない。

とにかく、未来など考えず、彼は残された今を杏とゆるーくダラダラするためだけに使えばいい。
それなのに彼は変な美学に酔っていて、今を一緒にダラダラすることに真剣になれてない。

そもそも杏はプロデューサーに可愛がられる為に結婚したわけじゃなくて、甘やかされる為に結婚したんだ。


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