過去ログ - 前川みく「ハンバーグが鳴く頃に」
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16: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/22(火) 11:51:54.72 ID:6MxfTFCf0
「な、中々の雰囲気……にゃ」
そんなみくが呟いた、震える声の強がりは、
周りの木々に吸い込まれるように消えていき、後には言いようのない静けさだけが残った。
これはよくない、喋れば喋るほど、怖くなるアレだ。
見ると、横を歩く蘭子も同じ思いなのか、口を真一文字に結び、余裕のない表情で前だけを見つめている。
それからどれくらい歩いただろうか?
永遠に続くかと思われた木々のカーテンがぱっと切れると、目の前に開けた空間が現れた。
そしてその空間に建つ、一軒の西洋建築。
まさに、惨劇が起きるならばこれほどおあつらえ向きの舞台もない――
そう思わせるほどの堂々とした迫力に、みくはしばし圧倒される。
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