過去ログ - 前川みく「ハンバーグが鳴く頃に」
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6: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/22(火) 06:48:40.76 ID:6MxfTFCf0
 
 その時の二人の様子……お互いに一歩も譲らぬ激しい口論を傍らで見ていた橘ありすは、後にこう語った。
 
「まさに、言葉と言葉のぶつかり合い。
 あれほど白熱した討論を目にする事は、中々ないんじゃないでしょうか。
 
 お弁当の行方ですか? 私が持っていた苺丼をみくさんに渡して、鮭弁当は蘭子さん、
 そして、一番年が若かった私が、仕方なくハンバーグ弁当を食べることで決着をつけました」

 そう言って口の端にデミグラスソースをつけたまま、優雅に髪をかき上げた橘ありすの姿はまさに論破。
 その貫禄溢れるたたずまいに、彼女から話を聞いたPは、感嘆の涙を流したという。

 
――閑話休題。

 
 こうして説き伏せられたみくと蘭子だったが、二人の関係はこの事件をきっかけに急速に発展していく。
 そう、同じハンバーグ好き同士、話が合わないはずがない。
 
 いつしか二人は親友となり、空いた時間を見つけては、こうして美味しいと評判のハンバーグを食べ歩き、
 その味について大いに語り合うのが日課となっていたのだ。


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