過去ログ - 【ガルパン&色々】我が輩は西住という家の犬である。
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4:名無しNIPPER[saga]
2016/03/22(火) 12:25:43.22 ID:1dxsiVvUO

我が輩は傷だらけになった若者の前に立つとヒグマと対峙する。

『我が輩はお前達と共には行けぬ。だから代わりに「荷物」を持って行け』

『荷物?』

我が輩がこの若者程の年の頃、出会った老犬から伝えられた事を思い出す。
思えばあの老犬も飼い犬という身分だった。戦い方も老犬は主から学んだとも。




『撃てば必中 守りは固く 進む姿は乱れ無し 鉄の掟 鋼の心…
 若者よ、あの「鬼首」と討つのならば部隊を率いることにもなろう
 掟と心を堅く、守り固く進み、必殺の技を撃ちこめ』

『必殺の…技』

『それも「荷物」の一つだ、持って行け。目に焼き付けてな』


会話中の空気の読めぬヒグマの爪を躱しつつ、若者に見やすい位置まで誘い込む。
我が身、既に鉄。我が心、既に空。
当たらぬ攻撃に焦るヒグマの視界から消えれば我が輩の姿を求め辺りを探す。
しかし、ヤツが捉えたものは我が輩の影。
影を生み、影で誘い、影に紛れて牙を抜刀する。

影・覆滅抜刀牙。

ヒグマの倒れる音と共に我が輩が言葉と共に受け継いだ技を、若者に受け取らせた。




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