過去ログ - 響「貴音!?」たかね「めんような!」その2
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◆ccGlDikGP2
[saga]
2016/03/22(火) 20:32:56.33 ID:p1xr7Yhy0
従者「さておき、彼女は見事、試練を乗り越えてみせたではありませんか」
使者「…… 偶々、でしょう。深く考えず、感情で動く部類の人間に見えましたから」
従者「そうだとしても、彼女の、姫君との絆の深さ。貴女様も、本当は認めておられるのでしょう?」
使者「…………」
従者「自力で、記憶を…… それもたかだか二週間程度で取り戻すと、いったい誰が予想しましたか」
使者「彼女から常に感じていた、動物的な、勘のようなものの恩恵…… なのでしょうか」
従者「そこはわかりかねますが、あの帝ですら出来なかったことを彼女は成し得たのですよ」
使者「はぁ…… また、『かぐや姫』のお話なのですね」
従者「まったくもって、嘆かわしい。物語の中だと、まるで月の民だけが悪者のようではありませんか」
使者「そこは致し方ないでしょう。どれだけ昔から伝わっていると思っているのです?」
従者「"当時の姫君の記憶" をあの帝めが "思い出せなかった" ことが、すべての元凶だというのに」
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