23:名無しNIPPER
2016/04/19(火) 02:27:28.32 ID:ABRejeWP0
「楽器やってましたしねー。ほら、そんな美羽ちゃんの作った音源、いかがですか?」
そう言って、彼女はテーブルの上に並べられたCDを手で示した。以前はあまり気にしていなかったけど、確かにそれは結構な枚数のようにも思える。
「あー、おにーさん、物販にも来てくれてる。やったー」
CDを眺めながら悩んでいると、後ろから声をかけられた。衣装からカジュアルな格好に着替えた美羽ちゃんが、テーブルの向こう側へ進む。
詩織ちゃんは「それじゃ、ありがとうございました。ごゆっくりー」と俺に一声かけて、楽屋の方に向かっていった。
「いやー、遅くなりました」
「ていうか、他の人みんな行っちゃったし?」
「いーのいーの、あの子たちはみんなしおりん目当てだから」
「そうなの?」
「私みたいなやつより、ああいうアイドルっぽく可愛い子のほうが推し甲斐あるでしょ?」
「そんなもんかなぁ……」
そんなもんなの、と彼女は冗談っぽく頷いた。
「そういえば、なんか欲しいものある? 一応仕事、しとかないとね」
ほらほら、とさっきの詩織ちゃんみたいにCDを指してきた。
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