過去ログ - 高槻やよい「思い出はもやしと共に」
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15: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/24(木) 04:58:09.25 ID:K/5XZl+00
「それ、もしかしなくても俺のだよな? わざわざ通販で取り寄せた、美味いと評判の地酒だよなぁっ!?」
「これね、アンタの奥さんが用意してくれたのよ? 『伊織ちゃんお酒好きだったよねー』って」
「な……なん……だと……」
「『パパが、美味しいんだぞって言ってましたー。良かったら伊織ちゃんも一緒にどうぞ!』ですって。
良かったわねぇ、あんな綺麗で可愛くて気の利く素敵な女性がお嫁さんに来てくれて」
そうして空になったグラスに、どぼどぼと新しく酒を注いでいく。
先ほどまでの上品さはどこへやら、今ここにいるのは、酒癖の悪いただの酔っ払いだ。
「このお酒、確かブランド品でお高いんじゃなかったかしら?
貧乏性のアンタにしては、思い切った買い物してるじゃないの……美味しく頂いてるわ♪」
「俺の……三か月分の小遣いが……」
「はづきちゃんと、素敵な奥さんに乾杯! あ、そうそう。アンタも飲むんだったら、入れ物は自分で持ってきなさいよね」
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