過去ログ - 高槻やよい「思い出はもやしと共に」
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17: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/24(木) 05:02:42.91 ID:K/5XZl+00

「だ、大丈夫!? パパっ! おねーちゃんが大変! お医者さん、お医者さんだよぉ!」

「そうだな。おねーちゃんにはきっと頭のお医者さんが必要だなー」

「あぁ、はづきちゃんのパパが私に意地悪を言ってるわ。このままじゃ私……ごほっ、ごほっ!」

「あああぁ……ぱ、パパぁ!」

「ほっときなさいはづき。その病気は、時間がたてば勝手に治るから」


 涙目で訴えるわが子の可愛さといったらないな。
 なんて親バカな考えに浸っていると、まるで心配した様子をみせない俺の態度に腹を立てたのか、
 はづきが両手を腰に当てて仁王立ちになり、俺にむかって厳しい顔を向ける。
 
「パパっ! お熱のある人にそんな意地悪いっちゃ、ダメですよ!」

 
 そうして右手を顔の前に持ってくると、「メッ!」といった風に人差し指を立てる。
 この怒り方は、はづきを叱るときの彼女の格好そのままだ。それに、口調まで真似していて……
 まるで小さくなった嫁に、説教をされているような気分にもなる。

 そしてそのまま、うぅむ、こうして女の子は、だんだんと母親に似ていくんだなぁ等と
 関係のない事まで考え始めてしまった俺に、もう一度はづきが声をかけてきた。


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