過去ログ - 勇者「伝説の剣が錆び付いてボロボロなんだけど」 -SS速報VIP

過去ログ - 勇者「伝説の剣が錆び付いてボロボロなんだけど」

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1: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:36:25.43 ID:05Kte9cc0
勇者「ついに伝説の剣を手に入れたぞ！！」

僧侶「いやあ長かったねぇ」

魔法使い「まさか竜の巣の最奥に隠されてたなんてね～…」

女剣士「はよ見せて！！はよ！！！」

勇者「よし、鞘から抜くぞ…！」

ススッ…

ギシッ

女剣士「……ぎし？」

勇者「待ってこれ…」

ギギッギシッ…ギェギ…

勇者「うわなにこれめっちゃ錆びてるんだけど」

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2: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:37:07.82 ID:05Kte9cc0
僧侶「これはひどい」

魔法使い「もはやただの茶色い棒ね」

女剣士「錆すぎてて刃が全くないんだがこれ」

3: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:37:37.31 ID:05Kte9cc0
勇者「というわけで町の鍛冶屋さんにきました」

魔法使い「鍛冶屋でどうにかなるのあれ」

勇者「なんなかったら死ぬ」

4: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:38:36.81 ID:05Kte9cc0
西の魔女「な、なんだこれは…これが伝説の剣だと…」

勇者「お願いします！！！なんとかしてください！！！！」

魔法使い「アンタどんだけ使いたいのよこの剣」

5: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:39:27.21 ID:05Kte9cc0
西の魔女「待たせたな」

勇者「どうですか！？！？！？」

西の魔女「ふふふ…驚くなよ？」

6: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:40:56.05 ID:05Kte9cc0
勇者「というわけで森にきたのですが…」

エルフ「貴様ら一体何が目的だ！？」

7: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:42:10.53 ID:05Kte9cc0

女剣士「痛い」ﾋﾘﾋﾘ

勇者「あと三発くらい蹴ってもいいんだけど？」

8: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:42:53.85 ID:05Kte9cc0
エルフ「え？伝説の剣？…そうだったのですか」ﾊｧ…ﾊｧ…

女剣士「そういうことよ」ﾜｷﾜｷ

僧侶「…………」ｶｱｧｧｧｧ

9: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:43:38.08 ID:05Kte9cc0
エルフ「ここが真実の泉だ。さっさと用を済ませ」

勇者「さっそく泉の水で洗ってみよう」

ゴシゴシ…

10: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:45:18.12 ID:05Kte9cc0
勇者「あいつ中々上がってこないな…」

魔法使い「大丈夫よ。どうせなんか企んでるわ」

エルフ「ここは真実の泉。浴びればモノもイキモノも真実の姿になる」

11: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:46:44.67 ID:05Kte9cc0
勇者「しっかしここまでしても錆が取れないとはな」

魔法使い「むしろアレじゃない？錆びてるけど聖なる力で魔物によく効くとか」

僧侶「魔王の前で真の姿を取り戻すとか」

12: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:48:12.05 ID:05Kte9cc0
女剣士「痛い」ｼﾞｰﾝ

勇者「女剣士は斬れなかったな…手当たり次第試してみるか」

女剣士「斬れてたまるか」ﾌﾝｽ

13: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:49:27.18 ID:05Kte9cc0
魔法使い「色々試したけど結局魔物特攻説が有能よね…」

勇者「ここまできてナマクラだったら立ち直れないかも」

僧侶「と、とりあえず試してみましょうか！」

14: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:50:10.59 ID:05Kte9cc0
ゴブリン「ﾌｺﾞｯ！！」

ゾンビ「ｳﾞｧｰｰ…」

ワーム「ｷｮｱｱｱｱｱｱ」

15: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:51:00.13 ID:05Kte9cc0
勇者「はあっ…はあっ…何とか全部倒したぞ…！」

魔法使い「でも全部斬れた、感じじゃなかったね」

僧侶「…もしかして効果のあるモノに対して斬れる、というわけじゃないのでしょうか」

16: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:53:33.85 ID:05Kte9cc0
女剣士「痛い」ﾎﾞﾛｯ

溶岩魔人「ﾏｹﾀｯｽ…ｸﾞﾌｯ」

勇者「フーッ！！フーッ！！ハーーーッ！！！」

17: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:55:14.60 ID:05Kte9cc0
女剣士「マジで死ぬかと思った」ｺﾞﾎｯ

魔法使い「…ゴホン。アレよ、対魔王専用武器みたいな」

勇者「それしかないよな…」

18: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:56:03.60 ID:05Kte9cc0
魔王「クク、しかし貴様らごときが我にかなうハズもない。せいぜい楽しませてみせよ！」

勇者「クッすごい闇のオーラだな…」

女剣士「つよそう」

19: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:57:03.06 ID:05Kte9cc0
勇者「クソッ、伝説の剣だろこれ！？なんなんだよマジ」

魔王「フン、我が漆黒の剣の切れ味を見よ！！」ｽﾞﾊﾞｯ

勇者「クッ！反撃するぞ、みんな！！」ｷﾞｲｨﾝ

20: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:58:08.73 ID:05Kte9cc0
僧侶「大丈夫ですか勇者…？」ﾊﾟｧｧ…

勇者「心があんま大丈夫じゃない」

21: ◆Rhe1e32BQs[sage saga]
2016/03/24(木) 20:59:35.89 ID:05Kte9cc0
勇者「そういうことか…つまりどんなに錆びていても折れない心を持て、と。そういうことか…！」

僧侶「そこまでは考えてないと思うけどなぁ」

魔法使い「錆だし経年劣化よね」

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