過去ログ - その日、僕は…
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6: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2016/03/24(木) 22:57:31.90 ID:0Kh09xr+0
鼻からの呼吸を止めつつしかめた面で麺をすする。

次の瞬間口に広がるのは当然カレーヌードルの素晴らしき旨味ではない。

油の味。ただひたすら腐った油っぽい味。
以下略



7:名無しNIPPER[sage]
2016/03/24(木) 22:58:47.94 ID:DT2FYGo3O
やめろぉ!


8: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2016/03/24(木) 22:59:03.11 ID:0Kh09xr+0
僕はそれを飲み込むとすぐさま湯飲みについであったお茶を体内に入った麺を追わすように流し込んだ。

最悪だ…。なんだこれは…。

怪物。僕が生み出したのは…怪物だった。
以下略



9: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2016/03/24(木) 23:00:33.53 ID:0Kh09xr+0
僕は録画していたアニメを見ながら食べようと考えた。

汁のある麺類は伸びてしまうので、番組を80〜100%楽しみながら美味しく食べようと思うのなら、テレビ視聴とはやや相性が悪い。

それでもだ、そのときの僕には何か気を紛らわすものが必要だった。
以下略



10: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2016/03/24(木) 23:01:53.00 ID:0Kh09xr+0
しかし怪物は僕に楽なテレビ視聴などは提供してくれない。

正直もうそこそこ限界だった。
いつもならもうスープにご飯を入れたって食べ終わっている時間になっていた。

以下略



11: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2016/03/24(木) 23:04:20.40 ID:0Kh09xr+0

『ガラムマサラ』

そのスパイスはカレーに刺激と深みを与える素晴らしき存在だ。

以下略



12: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2016/03/24(木) 23:05:22.58 ID:0Kh09xr+0
僕は足早に台所に戻り棚を開けた。


だが……

以下略



13: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2016/03/24(木) 23:07:50.83 ID:0Kh09xr+0
僕はテレビの前に戻りまた麺の入った容器と向き合う…

それはまだ最初に放った臭いをしっかりと残していた。

もう…無理だった。
以下略



14: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2016/03/24(木) 23:08:59.11 ID:0Kh09xr+0
当然腹は満たされることはない。

美味いとか不味いとかじゃなくて、そもそも麺を腹の中にそんなに入れていなかったのだから当たり前っちゃ当たり前だ。


15: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2016/03/24(木) 23:09:55.04 ID:0Kh09xr+0
僕はコンビニへ向かった。


家から400メートルもないくらい近くにコンビニはあったが僕は歩かなかった。

以下略



16: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2016/03/24(木) 23:10:52.96 ID:0Kh09xr+0
店員「ありがとうございました〜」


僕は店内のポットで購入したカレーヌードルに湯を注ぐと外に出てコンビニ前のベンチへ座った。

以下略



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