過去ログ - 閻魔「それでは被告人に判決を言い渡します」
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11: ◆NSr7d3y3ORk4[saga]
2016/03/24(木) 23:23:11.56 ID:muD4CT5Wo

女「このかさぶたはいつ頃できたものなんでしょう。 歪んだ肩甲骨は重い荷物を来る日も来る日も担いできたに違いありません」

女「そうやって身体に残された人生の跡を、視覚で触覚で味覚で嗅覚で聴覚で忘れないように脳の奥深くへ刻みつけるのです」

女「そうして私の身体に取り込まれたとき、私はその人の存在をすべて凌駕するんですよぉ……あは、はははひははぁ!」

赤鬼(俺たち鬼も役目で人を食うことはあるが、あんなマズい物をすき好んで喰うやつは見たことねぇ) ゾゾッ

黄鬼「どこまでも自分勝手なクズめ……!」

女「ごはんに最大限の礼儀を尽くしておいしく頂いてるのに、自分勝手とは心外ですねぇ……」


閻魔「記録によれば、あなたは女の子の方も殺害しているとありますが」

女「さすがに生では食べられませんからねぇ。 油をまぶして火をつけたんですよぉ」

青鬼「う、嘘でしょ!? 生きたまま焼き殺したってひ、酷すぎる……!」 ブルブル

女「今思い出しても吹き出しちゃう……ふふっ! 燃える人ってなんであんなに動物的なんでしょう!」

女「両手足を縛ってるから、打ち上げられた魚みたいにその場でバタバタするしかないの!」

女「叫び声も全力で裏返っていて、まるで"人間マンドラゴラ"でしたねぇ……!」 クスクス


赤鬼「もう我慢できねぇ! テメエはこの俺が―――!」

青鬼「そ、それは駄目だって赤鬼!」 ガシッ

黄鬼「アンタの気持ちは分かる! でも閻魔様の前よ、立場をわきまえなさい!」 バッ

赤鬼「離せ! コイツは天国に送っちゃいけねえ、地獄に突き落としてもきっと反省しねえ!」

赤鬼「こいつには"後悔"がない! いいや負の感情全てもだ! 一見して善良に見えるが中身は人ですらねえ!」

閻魔「静粛に! 審議の最中です、傍聴席の方々は着席を―――」

赤鬼「待ってくれ、閻魔様!」



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