過去ログ - 閻魔「それでは被告人に判決を言い渡します」
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16: ◆NSr7d3y3ORk4[saga]
2016/03/24(木) 23:28:03.64 ID:muD4CT5Wo

女「公訴……棄、却……?」


ザワッ


『おい、マジかよ……』『いったい何百年ぶりだ?』『こんな判決初めて見た……』『閻魔様は何をお考えなんだ?』


赤鬼「な、なぁ……公訴棄却って」

黄鬼「ああ、アタシも今まで一度しか見たことない。 まさかこんな……」

女「―――っふざけるなふざんなふざけんなぁぁぁぁぁ!! 公訴棄却!? そんなの怠慢だ! この天秤が見えねえのかよぉぉぉぉ!!!」

閻魔「あなたを、いや貴様を無罪にも有罪にもしない理由。 それこそ貴様の前にある天秤が示しているのだ」

女「ハァ!?」

閻魔「人の心は誰でも欲望と規範の狭間で揺れておる。 女よ、その天秤……普通は揺れるのだよ」

女「だからなんだよ!?」

閻魔「まだ分からぬか。 貴様のそれは傾きはすれどいっさい揺れぬ、その天秤の片側には何も乗っておらぬ証拠だ」

女「罪がないってことだろォ!!」

閻魔「人は原罪がある故、一つの罪も持たない人間などおらぬ。 貴様は罪の概念を理解していないだけぞ」

閻魔「己の罪に向き合い、考え続けることが罪を償うということだ。 それができぬ貴様は地獄にも天国にも行く資格はない」



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