74: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/03/25(金) 03:29:22.51 ID:vxIFxQsM0
卯月「それからすぐに、のあさんがアイドルとしてデビューしたのを知ったときは驚きましたけど」
少しだけ、くすぐったそうに彼女は笑った。
卯月「わたし、のあさんのこと、ファンとして応援してるんです。ライブにも何回も行きましたし」
75: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/03/25(金) 03:31:38.25 ID:vxIFxQsM0
P「学校の、先生」
卯月「はい。アイドルを諦めて、暫くなにもする気になれなかったんですけど」
76: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/03/25(金) 03:38:03.87 ID:vxIFxQsM0
卯月「だから昨日、気まぐれに当時走ってた公園に散歩に出かけたとき、本当に驚きました」
卯月「だって、あのときみたいにのあさんが、星を見ていたから」
77: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/03/25(金) 03:38:43.58 ID:vxIFxQsM0
卯月「貴女に近付けたのかしらって。わたしに言うんですよ」
78: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/03/25(金) 03:39:17.53 ID:vxIFxQsM0
卯月「わたしはもう、とっくの前に、その、辞めたじゃないですか」
卯月「とっくに追い越してますよって、そう答えたら、どこかへ行ってしまったんです」
79: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/03/25(金) 03:40:06.60 ID:vxIFxQsM0
卯月「わたしは、もしかしたら、とんでもないことを言ってしまったんじゃないかって」
卯月「のあさんを傷つけてしまったんじゃないかって、それが怖くて……」
80: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/03/25(金) 03:41:47.79 ID:vxIFxQsM0
お互いに、お互いが大切な存在で、なくてはならない相手で、
一番に輝く、アイドルなのだ。
81: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/03/25(金) 03:44:00.54 ID:vxIFxQsM0
卯月「Pさん、のあさんにとってわたしって、なんなんでしょう」
俺は、うまく伝えられるだろうか。
82: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/03/25(金) 03:47:22.07 ID:vxIFxQsM0
すっかり夜が更けてから、俺は通い慣れた道を歩く。
あの晩のように、空は黒々と広がっていて、懐かしい気分にさえなった。
無骨な木製の扉を引くと、柔らかな光が暖かく迎え入れてくれる。
83: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/03/25(金) 03:52:20.88 ID:vxIFxQsM0
P「出てやれよ、電話」
不思議に思いながら携帯を突き返す。
のあ「電話はあまり好きではないの」
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