過去ログ - 【ごちうさ】チノ「ハッピー・シュガー・ライフ」
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32: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 22:14:45.59 ID:Nlo6ISTLo
コトン。
示し合わせたかのように、空になったグラスをテーブルに置く音が重なる。

「さて」

ガタッ。
また示し合わせたかのように、同時に席を立ちました。

「今日の夜には、ここを発ちましょう。私は、知り合いにお別れの挨拶をしてきます。ココアさんは……どうしますか?」

「私は……いいや。こんな顔で出てったらみんなを心配にさせちゃう……。この家に残ってる整理とか……荷造り、しておくね」

「わかりました。よろしくお願いします」

「……みんなに、よろしく、ね」

「……はい」

多分もう、会えない。
それを言葉にすることの重みを私たちは感じていて、だからココアさんは足早に二階へ、私は玄関のドアを少し乱暴に開け放つ。
冷たい風が吹き込んで、足に絡みつくように思えました。
それでも歩く速度を落としたりなんて、しません。



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