過去ログ - 【ごちうさ】チノ「ハッピー・シュガー・ライフ」
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51: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 23:13:28.12 ID:Nlo6ISTLo
―――

「ありがとうございましたー!」

お客さんを追いかけて、埃っぽい店内に響く元気な声。

「おっともうこんな時間だ、今日はそろそろ閉めようか、保登さん、香風さん」

「はい、マスター」

古い木のドアを開けて、看板を裏返します。「closed」。
またドアを開けてコーヒーの香り漂う店内に戻る、この瞬間。私の好きな時間の一つです。

「今日もお疲れ様。もう、君達が来てから一ヶ月ほどになるかねぇ……」

「えーっ!? もうそんなに経ってる? 月日が経つのは早いねぇ、おじいちゃん!」

「……ココアさん、ちゃんとマスターと呼んでください」

「ほっほっほ、いいよいいよ、確かにおじいちゃん、だしの、ほっほっほ!」

そう言って朗らかに笑うこの店のマスター。白い髭、白い髪。少しくたびれたスーツ。
コーヒーを淹れる気品高い動きは、誰だったかに似ているような気がします。
とってもいい人。右も左もわからない私とココアさんを、何も聞かずに雇ってくれました。
その上、一週間ほど住み込みでの仕事も許可してくれて、お礼のしようもありません。



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