13: ◆Zo89VSw555MV
2016/03/26(土) 00:53:56.23 ID:uE9Ah2ja0
「……明日も」
「ん?」
「もし、また明日も、その次の日も、またその次の日も」
受け取った大学ノートを、大事に抱きしめて、上目づかいで彼に尋ねてみる。
もしこれで彼に引かれたとしても、私は構わなかった。
「これを出したら……見て、くれますか? まだ、書けてない事も、たくさん、あると思うんです」
少しの沈黙の後、
「……わかった。まゆが欠点がなくなったと感じるまで、続けるよ」
「ありがとう……ございます……」
下を向いて、表情を見られないように泣きそうなフリをする一方で、
私の口は、三日月型に裂けていた。
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