過去ログ - 塩見周子「ひとつと言わずもうひとつ」
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16: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:29:56.10 ID:mzGCc0jv0

パタパタとPさんの元へ駆け出していく。

「どうした? そんなに慌てて、Gでも出たか? なら俺は逃げるぞ」

呑気な声で椅子から立ち上がるPさんに少しだけイラッとしながらも、持ってきた茶葉のパッケージを見せる。

「これってどこで買ったの?」

グイッと押し付けるように見せる。

「あぁ、それね。周子のお母さんがくれたんだよ。周子が好きな奴だからって」

待って。ちょっと待って。

「くれたっていつ!?」

「三日ぐらい前かなぁ」

「なんで!?」

「そりゃ周子の最近の活動報告だろ」

あ、ってなった。

そうだ、初めて行くときからあたしは付き添わないで行ってたんだ。

「そっか、そうだったね」

「大丈夫か?」

ちょっと大丈夫じゃ無いかも。

「周子はちゃんと自分で、選んでアイドルになったって伝えたら、お父さんが安心してたぞ」

あははと笑いながらPさんが、良かった良かった。と続ける。


あぁ、なるほど、これで昨日の意味不明なお父さんからの電話の合点がいった。

なんかもう色々なものが一気にあたしの頭の中から抜けきって、ボヤボヤしてしまう。


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