過去ログ - ガルパンとウルトラシリーズで小ネタ
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22: ◆tHfaDjlAFQ[saga]
2016/03/28(月) 03:58:07.59 ID:FmcA6PjS0
・クラーラの恋
プラウダ高校の生徒、クラーラは恋をした
それは完全に一目惚れ、一度目にした瞬間彼の虜になった
しかし彼は遠い存在、自分のような身分では会う機会すらないだろう
それどころか会ったとしても自分は認識すらされないかもしれない
なぜならその恋の相手は謎の巨人、ウルトラマンなのだから
その超人、ウルトラマンは未知の存在を示す称号Xを愛称にされていた
怪獣が人の生活を脅かす時姿を現し、人々を救っては颯爽と去っていく
しかも彼は怪獣を倒すのではなく人の驚異とならない人形に変換する心優しい人だ
その存在は地球防衛組織からも認可されており、他の地球を狙う敵性宇宙人とは一線を画している
クラーラはXについて調べるたびに、そんな彼のことが好きになっていった
ある時プラウダの生徒がXについて愛想が悪いなどと苦言を言っていたときは思わず話に割り込んで反論してしまった
その生徒は目を丸くして自分を見つめていた、柄にもないことをしたと後になって認識したが後悔はしなかった
テレビでXの活躍を見るたびに思わずロシア語で彼への想いを口走ってしまうほどだ
一緒に見ていたカチューシャ隊長からは日本語で喋りなさい!と怒られるが、こんな気持ちを隊長に知られるなんて絶対に出来るはずなかった
ロシア語の分かるノンナ副隊長からは信じられないというかのような目で見られていたが、それでも彼への気持ちは変わらなかった
何故わたしはこんなにも彼のことが気になってしまうのだろう
他の女の子より背の高い自分は、自然と身長の高い彼に惹かれたのだろうか?それにしたって大きすぎる
誰かの恋心が私に乗り移ったのではないか、と何気ない妄想をしてしまう
もしそうならこんなにも強い恋心が移るなんて、その持ち主は彼のことを忘れてしまっているかもしれないと考えるとすこし可笑しかった
しかし理由など本当はどうでもいいのだ
今その想いが自分の身を焦がしてる、そのことが大切なのだから
はたして彼に会うにはどうすればいいのだろう
戦車道を続けて行けば彼に会えるかもしれない、防衛組織に所属する女性は戦車道履修者は多いのだ
しかし会ってどうすればいいのだろう?想いを伝えればいい?いや、本当に伝えられる?
彼とは身長どころか種族と生まれた星すら違う存在なのだから
だが、そんな不安は猛き戦車を駆る彼女には些細な問題なのだ
彼女の心に必要のはこの恋を果たすという決意のみだ
クラーラは今日もこの想いをその身に秘めながら、戦車で白いプラウダの地に道を刻み続ける
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