過去ログ - 【ゆるゆり】京子「sweet night」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2016/03/27(日) 17:36:02.22 ID:8lMW6tGIo
結衣「……キス、するよ」
京子「……ん」
京子の目から了承の意を受け取り、ゆっくりと顔を近づける。
もう正直距離感がわからない。あとどれくらい動いたらこの唇と唇が触れてしまうのかわからない。自分の唇がどんな形をしているのかもわからない。キスってどんな風にすればいいかわからない。
何にもわからないままに目を閉じて、私はそのまま……京子の唇に、自分の唇を乗せた。
結衣「っ……」
京子「…………」
ぴとっとくっつく二人の唇。京子の方が熱かった。ただ重ね合わせただけなのに、なんだか色々なものがこの瞬間に動いた気がした。
本当は……ずっとずっと、京子とこういうことをしてみたかった。
ずっとずっと、京子にキスをしたかった自分がいた。
もう何度も見てきたこの可愛らしい唇だけど、ずっと私の憧れだった。京子と触れそうなほどに顔が迫るとき、何度この唇を奪ってやろうかと思ったか知れない。
京子はどうだったのだろう。私が京子に思っていたように、京子も私のことを思ってくれていたのだろうか。京子はこのキスを嬉しく思ってくれているだろうか。
重ねた唇と唇を通して、私たちの溜め込んできた想いが一気に流れ合っているような気がした。私は京子に想いをそそぎ、流れ込んでくる京子の気持ちを私は受け止めた。
首の後ろに力を入れ、唇を離す。目を開けて京子の瞳を見た。
幸せそうに、笑ってた。
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