13: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/28(月) 21:21:15.25 ID:xBharFQc0
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「歌」という物は、それまでの千早にとっての全てであった。
歌うために生きており、歌のために生かされている。
彼女は、自らの歌声に自分を混ぜて歌っていた。だからこそ、彼女の歌は人を打つ。
だが、それは同時に千早自身を曖昧にしていく。
歌に溶け出した千早に残るのは、空っぽの身体だけ。
どこかのカナリアが歌うことを忘れたように、誰かが、そこに千早を注ぎ足す必要があった。
そしてそれは、他でもない、千早自身の役割だったのだ。
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