15: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/28(月) 21:22:45.03 ID:xBharFQc0
「千早」
「なぁにー?」
16: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/28(月) 21:25:03.50 ID:xBharFQc0
どうかしていたのは、どうやら僕の方だったらしい。
苦笑する僕の顔を、隣に立つ幼い少女が笑顔で見上げていた。
17:名無しNIPPER[sage]
2016/03/28(月) 21:51:50.71 ID:kMlhgABEo
キャラ崩壊にも限度ってもんがあるだろうに
18:名無しNIPPER[sage]
2016/03/28(月) 22:09:55.80 ID:pILaILlG0
エイプリルフールは金曜日だぞ
19: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/28(月) 22:33:16.19 ID:xBharFQc0
===
丸はとても居心地の良い物だが、得てしてそういう場所には何かしらの裏があるものだ。
千早の居座るその場所も、つまりはそういう場所の一つであった。
20: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/28(月) 22:34:16.14 ID:xBharFQc0
「そろそろ、帰ろうか」
「……やだ」
21: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/28(月) 22:36:15.94 ID:xBharFQc0
幼い千早は丸に抱かれ、涙目で僕に訴えかける。つまるところ、丸は卵なのだ。
卵の中は居心地が良い。それはある意味、母性の塊。
22: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/28(月) 22:38:27.14 ID:xBharFQc0
ふんふんふふん、ふんふふん。
夜風によって音程の飛ばされた僕の鼻歌が、夜の空気に吸い込まれ。
23: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/28(月) 22:40:29.78 ID:xBharFQc0
突然、すぅっと通るような音がした。
音は次第に歌になり、夜風に乗った歌声は、どこまでも空を飛んでいくようだった。
たっぷりと一曲分、歌った彼女が僕を睨む。
24: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/28(月) 22:41:36.33 ID:xBharFQc0
「お帰り」
「はぁ……短い、夢でした」
25: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/28(月) 22:42:11.88 ID:xBharFQc0
いつものように、彼女が素っ気無く言い放つ。
その胸は小さく萎み、どうやら悪い呪いは解けたようだった。
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