過去ログ - 【モバマスSS】香水 あるプロデューサーの物語
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名無しNIPPER
[saga]
2016/03/28(月) 23:06:13.33 ID:mPSzAJE90
西門慶(にしかど けい)は、346プロダクションの自身のデスクで、静かにコーヒーを飲んでいた。
次に、朝一番に行う業務として、アシスタントの千川ちひろが運んできた自分宛の郵便物を、ペーパーナイフで丁寧に開封していく。中身は他会社のパンフレットなどが多いが、既に開封されているものは、経理から確認のために回されてきた、協力業者からの請求書だったりする。
書類関係を検めた後に、新聞を流し読みしつつ、慶はこの346プロダクションの今後に思いを巡らせた。
アメリカから帰国した346グループ会長の娘が、常務として346プロダクション・アイドル事業部の陣頭指揮を執り始めたのが、つい一週間程前。
346のアイドル部門は創設されてまだ数年だが、美城常務は、346のブランドイメージに沿う者だけを起用し、沿わない者はてこ入れする、という極端な方針を打ち出した。
これまでの346は、個々の個性を生かしつつ、自由に活動させるという方針だったが、それではいつまでたっても成果が得られない可能性がある、との考えらしい。
周囲の者たちには、狼狽える者、慌てる者などが多かったが、慶自身はその混乱の渦中からは少し離れたところで、状況を静観していた。
アイドル部門自体が成熟していない中での、この極端な方針転換である。迂闊に動いて火傷をするのは御免蒙りたい。
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